駒込サクセスストーリー03校長 河合 孝允 人はだれもが心に花園を持ちます。そして、その「心の花園」に大切な人を招きいれた時、そこに喜びと信頼のロンド(輪)が生まれます。自立の時代である思春期は、人と人との間に孤独が生まれることを知ることになる時代でもあります。孤独に耐える力を養いながら、しかし、孤立しない生き方が強く求められます。学ぶとは、自己肯定感をもって真理へのビジョンを心の中に打ち立てることです。不登校に陥らないための第一義的課題です。 岬の花々にいち早く春が宿るように、心の花園に友を招きいれたみなさんは、思い思いの「私の春」を、豊かに「花咲かせて」いくことができます。「私はこのクラスのみなをながめているのが好きだ。大空を自由に流れていく綿雲みたいな人たちだから。」と、ある生徒は述べてくれました。「なりたい自分になる」という「駒込イズム」がここにあります。この生徒もまた「自由な綿雲の一員」なのです。 時代は今、大きく変わろうとしています。対話型AIが学校現場に垂直に降下してくる時代を迎え、アップスキリング(upskilling)やリスキリング(reskilling)を学ぶ時代が始まります。本校は故きをたずね新しきを知る「温故知新の改革」を丁寧に進めていきます。「知るとはできること」の時代の始まりです。「だれもがやらないからこそ自分がやってみせる」というアントレプレナーシップを体現した未来からの来訪者を歓迎します。頑張りましょう!大理石小片が集まって一つの絵になるモザイク壁画がサンクンガーデンにあります。それは駒込学園の象徴です。生徒一人ひとりの持つ異なる個性が放つ光が集まって、一つの駒込学園という学舎をつくり上げているからです。これら生徒たちの光を、さらなる自信と叡智の輝きへと導くために、それぞれの夢に向かって切磋琢磨し成長を続ける大切な6年間。“一隅を照らす人間の育成”を掲げ、1682年から344年間にわたる伝統の人間教育の力と、グローバル教育を始めとした新しい価値観、世界観を育む力を併せて、確かな未来への歩みを進めていきます。心の花園 -なりたい自分になる!-
元のページ ../index.html#3