この語学研修の前にオンラインレッスンを受けることにしています が、画面を通じて出会った先生と再会すれば、 最初の時間から盛り上がるというものです。
こうした嬉しいハプニングがあったり、 自分が上手く言えないことなどは、 丁寧にアドバイスをしてもらったりと、生徒が意欲的、 積極的に授業に入っていけるように工夫を凝らしてもらっているお かげで、誰一人脱落する者もなく「本当に楽しい」 と日誌にも綴ってくれています。
しっかり授業を受けられたら認めてあげよう、という約束があり、 それが守られたのでホテル21階に上がる許可をしました。
そこは静かにBGMが流れ、 ガーデンチェアとサマーベッドが並び、バーカウンターもある、 夜景の広がるプールです。
一瞬、このために頑張ってきたのかと思うくらい、 笑顔で泳ぎを楽しんでいました。
無論、一般の宿泊客もくつろぐ場所ですから、 迷惑にならぬようマナーを守って過ごせたのはさすがでした。
21階から広がる夜景は美しくも、明暗がはっきりしていました。 暗い部分は更地やトタン屋根が広がる民家が広がり、 セブ島のもう一つの顔を覗かせていました。
このホテル滞在が当たり前でないことや現地の生活実態など、 英語学習のみならず、 セブ島が抱えている問題についても学ぶ機会を持つ予定です。 十代の感性がそれをどう受け止め、 自分にできることは何かを考えるきっかけを掴むことができれば、 この研修の意味が何倍にもふくれあがると思います。
彼らがこうした問題意識を持って高1に進級できれば、 学校生活の充実度も違ってくると思います。
そんなことを思い描きながら、 朝食から山盛りにして炭水化物ばかりを選んで食べている男子生徒 を眺めています。