語学研修の対面授業は最終回を迎え、 生徒たちは教わった先生達に感謝の手紙を書きました。
シンプルでも心がこもった文面は、きちんと伝わるものです。
最初抱いた緊張感もすぐに打ち解け、 自分自身が徐々に英語を使うことに慣れてきて、 この授業が終わらないでほしい、日本に帰りたくない、 先生大好き!と記したものばかりで、 英語でもとてもいいコミュニケーションが取れていたことを改めて 知りました。
これをかわいい封筒に入れ、グラジュエーション・ セレモニーにて手渡しました。相手の反応はご想像の通りです。
このセレモニーでは、生徒たちはダンスを覚えて披露したり、 先生達は日本語で「手紙」(アンジェラ・アキ) を合唱したりと盛り上がりました。
その合間を縫って生徒一人ひとりがステージ上で感謝の英語スピー チを行い、感極まって涙する生徒もいました。
最後は会場の全員で「The Journey」(レア・サロンガ:フィリピン歌手) を合唱して、思い思いに写真を撮り、プレゼントを受け取り、 後ろ髪を引かれる思いでお別れしました。
実は、夜はそうした先生達と外に出て、 一緒に鉄板焼き肉や焼きそば、 チャーハンなどを楽しんだわけですから、 喜びもテンションも上がります。
その場所はホテルから歩いて5、6分の距離ですが、 車優先なので道を渡るときは本当に注意が必要でした。
ここで、 日本の安全重視の交通ルールが決して世界のスタンダードではない ことを学んだはずです。
また、 赤信号で車が止まる度に幼い子どもが車間を縫って運転席に近寄り 、手を伸ばす姿も見ました。
こんな子どもを使ってまで命がけの行為をさせるとは、 この社会の縮図を見た思いで、とても考えさせられました。
教わった先生達も、 想像をこえたご苦労を抱えているに違いないのですが、 常に明るく優しく接してくれました。
そんな先生方から教わった生徒たちは、 だからこそ別れを惜しむ気持ちが強くなったのだと思います。
教わったことを忘れずにしっかり頑張るという、 感謝の手紙にあったことばを、 今度は行動として表すことが本当の意味での恩返しになる、 と心に刻んでほしいです。