入学おめでとうございます
駒込中学校
校長 河合 孝允
■ 入学許可
新入生176名の駒込中学校への入学を許可致します。校規校則を良く守り父母の期待に応えてください。
■ 入学式 学校長式辞
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。これまで、みなさんをお迎えする入学式の胸飾りを、先生方が在校生と一緒に準備するなど、楽しみに用意してきましたが、新型コロナウイルスの感染の広がりのため、中止のやむなきにいたりました。とても残念ですが、みなさんの健康と生命が一番大切です。しばらく休校となりますが5月の連休明けにはスタートしたいと思っています。みなさんも健康に充分注意して、しっかりとこの困難に立ち向かってください。
感染予防は「自助・共助・公助」が大切です。このうち「自分で自分を守ること」が「自助」です。手洗い、うがい、マスク、密集をさけることを自ら守りましょう。また、不規則な遊び中心の生活におちいらないよう、しっかりとした自学自習の生活リズムを守ってまいりましょう。次に、家族や近隣の方や友達や親しい人たちと協力しあって、孤立しないように共に助け合うのが「共助」です。そして最後のもう1つが「公助」です。学校や役所、警察や消防署、保健所などの指示や連絡に従い、不要な外出をさけることに協力していきましょう。
教科書は政府の方針によりインターネット上で自由に見られるように措置されます。学校からの学習指示にそって「計画ある勉強」を開始してください。教科書の「1学期分」は少なくとも3回は読んでください。分からなくても良いのです。「何が分からないか」を知った上で授業にのぞむことが大事であるからです。「そうか!そういうことだったのか!」と授業で理解できた知識が自分のものとなるからです。皆さんはとても頭の良い生徒たちですが、今の生徒は「指示待ち世代」と言われ、「教科書が読めない生徒達」と言われています。頭は良いのですが「問題意識」や「課題意識」がうすいために「自分から知りたい」といって、未知の「問題分野」に飛びこんでいかず、その文章の持つ誤りを発見できずにそのまま覚えてしまうからです。
例えば、「読解力」の1つをとっても日本の生徒はOECDの調査で15位まで下がっているのです。世界標準の読解力とは「情報活用能力」を加えて読解力とされているのです。出題される問題それ自体が「フェイク(うそいつわり)ニュース」なのです。そのどこがフェイク(いつわり)かを問われるのです。今後、世界はフェイクニュースで人々の行動原理までがコントロールされる危険があるからです。「新型コロナウイルス感染問題」でもとんでもないフェイクニュースがネット上でとびかっています。何が正しい情報で、何がフェイクニュースなのかを区別できる学力=読解力が世界標準の学力として求められているのです。
駒込中学校へのご入学おめでとうございます。これからの6年間に向けて、しっかりとした学びを開始しましょう!
■ 歓迎の言葉
駒込中学校生徒会長
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
また、新入生の保護者の皆さま、本日はお子様のご入学誠におめでとうございます。
この駒込中学校には様々な行事があります。「体育祭」「玉蘭祭」「合唱コンコール」そしてクラスの代表が英語で行う「スピーチコンテスト」などがあります。私は、皆さんといろんな行事を盛り上げることができるのを心から楽しみにしています。
さて、皆さんは中学校生活をどのようなものだと思っていますか。私が一年生の時は勉強についていけるのか、先輩方との上下関係が厳しいのではないかなどたくさんの不安がありました。しかし、駒込中学校に入学してみると、先輩方はとても優しく、勉強面では先生方が丁寧に教えてくださるので安心しました。
ですから、皆さんも分からないこと、困ったことがあれば、私たち先輩や先生方に相談してください。きっと力になれます。そしてこの中学生活の三年間を素晴らしいものにしてください。
令和二年 四月八日