毎日あるアクティビティでは、近隣の水族館の見学を皮切りに、「 ダビンチコード」「コンフィデンスマンJP」「 ジュラシックワールド」 などのロケ地になるほどの美しい古都を散策しました。 夜になれば、異世界にいる感覚に浸りながら、 眼下には美しい自然造形のみで作られた港が広がります。 この首都がなぜ石造による砦の町となったのか、 なぜこれほどまでに教会が点在するのか、 などについてガイドによる英語解説がありましたが、 私語をする者はなく、 大人顔負けの態度で聞き耳を立てていた姿に高校生としての成長を 感じました。
また、マルタ島に隣接するゴゾ島へのクルーズでは、 日本ではまず見られない紺碧の海をボートで滑走して、 透き通る海で目の前を泳ぐ魚たちとのスイミングや飛び込み、 バナナボート的なアトラクションなど、 ここでこその体験をしてきましたので、 随分と学力のみならず心の財産が蓄えられたなと感じます。
保護者の方がこの様子を知れば、 きっと生徒ではなくご自身が代わって参加したいと思うに違いあり ません。
週末の土日は授業がありません。それに代わって、 1日アクティビティとして、この世界遺産にあふれ、 5千年以上の歴史を持つマルタの歴史文化に触れる機会を設けてい ます。生徒たちが、 その歴史に触れることでマルタという国がどういう変遷を経て独立 に至ったのか、ローマ帝国、十字軍、ナポレオンなど、 教科書で何度も目にする言葉ですが、 この土地で起きた事実を肌感覚で知ったとき、歴史の勉強= 暗記と考える生徒が多い中で、 自分の歴史学習の認識を変えるインパクを得られるのかどうか、 とても楽しみです。(副校長 角田敦)