マルタ島語学研修も折り返し点である週末に到達しました。 こうして振り返ると日々忙しく動き回っていても、 不思議と時間が過ぎるのが速く感じます。 週末の土日は授業はお休みになりますので、 1日をフルに使ってのアクティビティになります。 ちょうど生徒たちの疲労度もピークに達しようとする中ですが、 余程の体調不良でない限りは、参加意欲は満々でした。
この土日はマルタの歴史と文化に触れる絶好の機会としてプランニ ングしています。 5千年を超える歴史の爪痕は神殿の遺跡という形で残されており、 太陽や星の動きに合わせた神殿の設置位置など、 当時の人々の信仰心や知識の高さをうかがい知ることができます。 生徒たちにもそうした説明がガイドよりあり、 英語であるからこそ熱心に聞き耳を立て、 説明内容が理解出来たときには自然とうなずく姿が見られました。
マルタ島が地中海の真ん中に位置することは、 海賊が跋扈していた中世時代はマルタ島は文字通り格好の “餌食” になっていたようです。 船上の海賊らの水分や食料が不足してくるタイミングでちょうどマ ルタ島が眼下に入り、 そうした物質を奪うだけでなく住民にも被害を与えることがあった そうです。そのため、 島の高台には至る所に頑丈な石造の見張り台が残されており、 当時の人々の警戒心の強さを物語っています。
一方で、典型的な漁村を訪れたり、 石造りの家屋に囲まれた街並みや広場でお土産を買ったりと、 フリータイムの中でも独特の文化に浸りながら、 憂愁の閉ざされた時代を経て、 現在の明るく落ち着いた環境をどうやって手にしていったのかは、 次の学習テーマになっていきます。 週明けにその歴史的変遷を動画で見る機会を持ちます( そういう施設がちゃんと用意されているのも、 さすが観光立国だと思います)。 日本語を含め様々な言語翻訳の解説をヘッドフォンで聴くことがで きるのですが、英語版で聴いて欲しいなと願うのですが、 果たして…。(副校長 角田 淳)