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2025.08.08

駒込の教育

【海外語学研修】マルタ島だより④

マルタ語学研修も2週目終盤に入ってきました。これまでは、アクティビティを中心にご紹介しており、肝心の授業は?と気になるのですが、授業中は生徒以外の立ち入りが禁止であり、大人が口を挟むことなく自分たちで行動することになっているので、その様子を見ることが出来ないのが残念です。従って、授業の様子は生徒個々から間接的に聞くしかありません。これは、帰国後に提出してもらう感想文の中でも触れるよう伝達しています。

https://youtu.be/r–S9g3Q8CE

終盤を迎え、最も楽しみにしていたアクティビティの1つが、ブルーグロットです。イタリアのカプリ島にある「青の洞窟」は、日本でも有名ですが、マルタにもブルーグロット(青の洞門)と呼ばれる神秘的な青い海水の世界を体験できる洞門があります。見る角度により海水がエメラルド・グリーンやダーク・ブルーに変化するので、幻想的で美しい色彩に感動するに違いありません。乗船場は船が行き来するので、日本であれば絶対遊泳禁止区域になるはずですが、ここは平気で人が泳いでいます。船の横を泳いで手を振る人々…大胆不敵。 乗船した生徒たちは、さっそくライフジャケットを身につけ、高まるモーター音を背にして海にでます。今回は波も穏やかで、より海水の透明度の高さが際だち、また見上げると、今にも崩れそうに見える絶壁の崖が幾何学模様を描いて船に迫ってきます。長い年月をかけて浸食され続け、こうした芸術的とも言える造形美を見ると、自然が織りなす風景美をどんな芸術家も模倣や創造をすることはできないのではないかと思うほどです。そうした中をボートが進むわけですから、生徒たちは次々に写真を撮り、思い出と共に記録していきました。

最後の夜のアクティビティとして、マルタ島中央部にある最古の、また最初の首都でもあったMdina(イムディーナ)を訪れました。小さな城郭都市であるため、足を踏み入れた途端に中世にタイムスリップします。これは決して大げさな表現ではなく、当時の面影が色濃く残り、その静けさから『静寂の町』とも呼ばれます。既に廃墟なのかと勘違いしそうですが、ちゃんと暮らしがあり、現在も生き続けています。 ガイドさんがローマ帝国時代から存在する様々な文化財について英語で説明してくれましたが、生徒たちは熱心に頷きながら耳を傾けて歩みを進め、その伝統に触れていました。特に日が暮れるにしたがって、狭く入り組んだ街並みに点々と街灯が灯り、その明暗のコントラストに佇む生徒たちの影は、まるで映画の登場人物のように映りました。 ふと遠くからどこか懐かしい低音が響いてきて、高台にある城壁からマルタ全体を見通せる風景を覗いてみると、ポンポンと花火が打ち上がっているのに気づきます。日本の花火と比べてはいけませんが、それでも数週間続くサマーフェスティバルというイベントの1つとして毎晩かわいらしく打ち上げられていました。

終盤になるとお土産も相当数が多くなってきているはずで、家族の方から頼まれたとか、きっと家族の方が喜ぶからなどという声も届きます。え?それって本当にお母さんが喜ぶと思うの?というものを真剣に品定めしている様子も見かけましたが、あえて黙っていました。帰国後にお子様からのお土産を見て、心の中で「何これ?」と思うものがあっても、是非笑顔で「よく私がほしいと思ったものがわかったね。さすが、ありがとう」と声をかけてほしいと思います。

さて、このご報告もこの回を最終回とさせていただきます。少しでもライブ感ある内容をお伝えしようと思いましたが、それが届けられましたら幸いです。 ここまで多くの方に閲覧いただきましたこと、御礼申し上げます。

少しでも駒込高校の海外研修行事の1つを知るきっかけにしていただけたら幸いです。

ありがとうございました。(副校長 角田 淳)